大阪市は、夢舞大橋から万博・IRエリアに接続する北高架橋、夢咲トンネルから同エリアに接続する南高架橋の2橋を夢洲内に設ける計画で、下部工と道路改良工事となる「(仮称)夢洲北高架橋架設工事―1」と「(仮称)夢洲南高架橋架設工事―1」の制限付き一般競争入札を早ければ6月中に公告する。9月に契約し、工事に着手する予定だ。
上部工となる鋼桁製作架設工は、早ければ9月に制限付き一般競争入札を公告。年内に契約し、年明け以降に工事に着手する。
高架橋の概要は北、南共に3径間連続鋼床版箱桁橋。取り付け部を含まない橋台間は延長195b、車道のみの片側2車線道路で全幅員は約16・4〜22・7b。下部工は橋台を2基、橋脚を2基を設ける。工事場所は此花区夢洲中1丁目〜同区舞洲東1丁目。高架橋を観光目的の一般車両用、高架下の側道を貨物車両用とし、車両を分離する。
各高架橋の「架設工事―1」では、高架橋の下部工の他、道路改良工事で側道の拡幅、施工ヤードや取り付け部の整備などを行う。
北高架橋は、夢舞大橋から南西に伸びる夢洲中央幹線を通り、夢舞大橋南詰交差点を曲がって夢洲2号線へ向かうL字型の経路。各道路の対象区間の延長は非公表。
夢舞大橋南詰交差点から夢洲2号線までの対象区間は拡幅せず、片側2車線の現道上に片側2車線の高架橋を設け、側道となる片側1車線の平面道路を整備する。
夢洲中央幹線から夢舞大橋南詰交差点までの対象区間では、歩道を広げる。現在、夢舞大橋〜夢洲中央幹線で夢舞大橋からの迂回(うかい)路工事を行っており、道路を広げたところに今回の高架橋の取り付け部を設ける。
南高架橋は、夢咲トンネルから伸びる夢洲中央幹線を通り、交差点を曲がって夢洲1号線に向かうL字型の経路。
夢洲中央幹線から交差点までの対象区間は、現在の片側2車線道路を北西側に30b拡幅し、全幅員60bにする。道路構成は片側2車線の高架橋とその両側に側道となる3車線の平面道路、歩道を設ける。各幅員は非公表。
交差点から夢洲1号線までの対象区間は、現在の幅員約30bの片側2車線道路を南西側に拡幅、幅員約40bにする。道路構成は片側2車線の高架橋と側道となる片側1車線の平面道路を整備する。
いずれの高架橋も2024年度中の完成を目指す。
北・南高架橋の詳細設計は日建技術コンサルタント(大阪市中央区)が担当。
提供:建通新聞社