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滋賀産業新聞
2021/06/24

【滋賀】多賀町 学校施設長寿命化計画を策定

 多賀町はこのほど、町内の教育系10施設の整備の指針となる「学校施設長寿命化計画」をまとめた。「事後保全型」から「予防保全型」への転換を基本方針に、今後10年間の個別実施計画では多賀幼稚園の改築やあけぼのパーク多賀の大規模改造、多賀中・多賀小の長寿命化のほか、放課後児童クラブの新規整備―も盛り込んだ。
 対象施設は、小学校2校、中学校1校、幼稚園1園の学校教育系4施設、放課後児童クラブ1施設および新規整備1施設、保育園1園、こども園1園の子育て支援系4施設、社会教育系1施設(あけぼのパーク多賀)、市民文化系1施設(中央公民館・多賀結いの森)―から成る既存計9施設および新規1施設。学校教育系施設について戦略的な維持管理・更新等を推進するため、ライフサイクルコスト、整備の優先度を勘案し今後の維持保全の方向性、整備内容、時期、費用等を示した施設類型ごとの個別施設計画。計画期間は21〜30(令和3〜12)年度の10年間。
 前提となる施設等の規模・配置計画等の各方針では、学校教育系施設は、現時点では現状施設を維持、子育て支援系施設は、多賀幼稚園を幼保連携型認定こども園として建替え、多賀小学校敷地内に放課後児童クラブを新規整備、社会教育系施設は、維持すると共に博物館他機能を他施設との複合化を図るなど効率的な施設運営、市民文化系施設は、適正な維持管理で長寿命化を図る―としている。
 改修等の基本的な方針は、これまでの「事後保全型」から、軽微な損傷の段階で予防的修繕等を行う機能保持・回復と定期点検による「予防保全型」へ転換し、併せて長寿命化に努める。

 対象施設の概要(施設名、整備年度、規模)と各施設の取り組み方針(R3〜12年度)、中長期的実施計画は次の通り。

◎学校教育系施設
▽多賀中学校(S44〜H24、RC造、延6598平方b)=長寿命化(詳細調査を踏まえ長寿命化)、ランチルーム大規模改造(R13〜22)、改築(R23〜32)
▽多賀小学校(S32〜H14、RC造、延5810平方b)=長寿命化(詳細調査を踏まえ長寿命化)、改築(R33〜42)
▽大滝小学校(S51〜H19、RC造、延4082平方b)=部位補修、児童数等の状況を踏まえ長寿命化(R13〜22)

◎子育て支援施設
▽多賀幼稚園・(仮称)久徳こども園(S54、S造、602平方b)=改築(改築により幼保連携型こども園化)、大規模改造(R23〜32)
▽大滝たきのみやこども園(H18〜30、S造、629平方b)=部位補修、大規模改造(R13〜22)、長寿命化(R33〜42)
▽多賀ささゆり保育園(H16〜29、S造、2889平方b)=部位補修、大規模改造(R13〜22)、長寿命化(R33〜42)
▽多賀町放課後児童クラブ(H27、W造、364平方b)=なし、大規模改造(R13〜22)
※新規放課後児童クラブ=新規(新規整備)

◎社会教育系施設
▽あけぼのパーク多賀(図書館・博物館・文化財センター)(H10〜12、RC造、延4482平方b)=大規模改造、長寿命化(R23〜32)

◎市民文科系施設
▽多賀町中央公民館「多賀結いの森」(H30、W造、延2594平方b)=なし、大規模改造(R23〜32)

提供:滋賀産業新聞