建通新聞社(神奈川)
2021/06/21
【神奈川】横浜市 臨港パーク先端部、護岸等設計開始
横浜市港湾局は、臨港パークの先端部に新たなレクリエーション空間を整備する。親水護岸を約100b延長して創出する三角形の海域に人工海浜や桟橋、藻場・浅場を造成し、みなとみらい(MM)21地区の活性化とともにCO2を吸収するブルーカーボンの機能を持たせる。
これに向け「臨港パーク先端部護岸等詳細設計業務」を復建調査設計(横浜市中区)に6900万円(税別)で委託した。2022年3月までに各施設の規模や構造、レイアウトを決める。
今後は▽パシフィコ横浜との接続デッキ▽緑地部分―の詳細設計も外部に委託する。工事はデッキの建設を初弾とし21年度内に発注。22年度から▽護岸▽人工海岸▽桟橋▽浅場・藻場▽緑地―などにの整備に着手する見通し。全体の完成・供用開始は23年度を目指すとしている。
新たな海域は約5000平方bで水深が約10b。浅場や岩場を造成し藻場も形成する。護岸は石積みかケーソン式か、桟橋を設置する位置により決める。
人工海浜の面積は現段階で未定。市民の声を広く聞き、利用形態を踏まえて検討する。海浜後背の緑地部分は約8000平方b。利活用には公募設置管理制度(パークPFI)の導入も考えられる。
建設地は西区みなとみらい一丁目地内。
概略設計は三井共同建設コンサルタント(横浜市戸塚区)が担当した。
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MM21地区ではまちづくりが進展し、21年度はサークルウォークと新港ふ頭客船ターミナルを結ぶ歩行者デッキの整備も始まる。市ではアフターコロナの市内経済活性化を念頭に、臨港パーク先端部には展望ゾーンを設けるなどしてにぎわいのまちづくりを強化する。提供:建通新聞社