羽咋郡市広域圏事務組合は20日までに、羽咋市滝谷町のリサイクルセンター敷地で計画する新ごみ処理施設整備に伴う基本計画と基本設計業務について、中部設計に委託した。今後、22年度後半の造成を含めた工事着手を視野に整備内容を具体化させる方針だ。
9日に「エネルギー回収型廃棄物処理施設整備にかかる基本計画策定および基本設計業務委託」の指名競争入札を実施し、1420万円で落札決定した。同日、「生活環境影響調査業務委託」の入札も行われ、1660万円で環境公害研究センターが落札している。
計画では、石川北部RDFセンター(志賀町)が22年度末で事業終了することを受け、リサイクルセンターの敷地内に新たなごみ処理施設を建設する。DBO(設計・建設・運営)方式を採用し、事業者を選定する方針で、今後、処理能力や焼却炉の基数、整備スケジュールなどの詳細を詰めていく。25年10月の供用開始を目指す。
履行期間は基本計画・基本設計が来年3月25日まで、生活環境影響調査が23年3月28日まで。今年度は測量や地質調査なども予定している。基本構想や循環型社会形成推進地域計画の策定は中部設計が担当。
県内の河北郡市以北のごみ処理施設整備では、河北郡市広域事務組合、七尾市、輪島市穴水町環境衛生施設組合、奥能登クリーン組合がそれぞれ23年度からの本格稼働へ向け、昨年度に着工している。