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県西部農業事務所農村整備課（野口直行課長）は、２０２１年度の県営事業概要を示した。予算額は20年度からの繰り越し分も含め14事業23地区に12億７９００万円を投入する。新規事業は保美地区（藤岡市）など。保美地区は換地業務や設計業務に着手する。指名通知時期は地元調整中のため検討中。公害防除対策の初弾工を行う岩井畑地区は０・４ha排客土工を実施する。９月末までに指名通知する。
水利施設等保全高度化事業（担い手育成型）で行う保美地区は、牛田工業団地南側に位置し、主要地方道前橋長瀞線を挟んで東西に広がる約38haの区域でほ場整備工事を実施する。
藤和航測（前橋市）がまとめた基本設計での整備概要は◇区画整理工＝28・５ha◇道路工＝７０００ｍ◇用水路工＝３０００ｍ◇排水路工＝３１００ｍ。ただし実施設計で数量変更もあり得るとしている。用水路、排水路は開渠で整備。21年度は、換地業務を委託するとともに、境界測量や設計業務を行うため、４０００万円を確保した。
強い農業・担い手づくり総合支援交付金事業の岩井畑地区は、碓氷川流域の公害防除対策として排客土工を行う。東邦亜鉛安中製錬所（安中市中宿１４４３）と主要地方道前橋安中富岡線に挟まれた位置にある５カ所と、同線東側にある４カ所を対象に事業を進める。９カ所合わせた面積は１・３６ha。21年度は前橋安中富岡線に挟まれた位置にある３カ所で０・４ha区域の排客土工を行う。既設の表土を30�p程度剥ぎ取り、公共事業発生土を客土する。客土量は約１２００立方ｍ。剥ぎ取った表土は東邦亜鉛との協議により定められた排土処分場に運搬。事業費９３９７万６０００円を確保している。
農業競争力強化農地整備事業で、ほ場整備を進めている牛田川除地区は、藤岡市牛田ほか地内の９・２ha区域で、ほ場整備工事を実施するほか、延長80ｍの幹線排水路敷設工事を行う。敷設する排水路は開渠の２９００�o×１４００�oのＬ型水路。年度内の工事完了を目指す。21年度繰り越し分を含めた事業費として３億８５３２万円を確保している。