大阪市は、2021年度橋梁保全更新計画検討業務の公募型プロポーザルを公示した。市が管理する橋梁のうち十三大橋や豊里大橋などの個別橋梁の長寿命化対策に関する詳細検討を行い、各橋梁の事業計画を策定する他、今後30年間の大阪市橋梁保全更新計画を改訂、臨海部に架かる23橋の港湾橋梁の維持管理計画を策定する。参加表明書は6月21日、技術提案書は7月27日までそれぞれ持参のみ受け付け、8月下旬ごろに最優秀提案事業者を決める。委託上限額は6130万円(税込み)。
今後5〜10年の間に大規模改修などの長寿命化対策を要する十三大橋、豊里大橋、城北川橋梁群の対策手法を検討する他、跨線橋の維持管理の課題整理、橋梁長寿命化修繕計画の更新、中之島橋梁の修景施設リニューアル案の検討などを行う。履行期限は22年3月31日。
十三大橋の橋長は681・28b。構造形式は側径間が単純鋼非合成鈑桁と5径間連続鋼非合成鈑桁(ゲルバー)、中央径間が鋼非合成I型ランガー5連のアーチ橋。長寿命化対策の他、歩道拡幅や車両用防護柵の設置、検査路の設置などの事業計画の検討、塗装の塗り替えなどを検討する。
豊里大橋の橋長は561・35b。構造形式は鋼床版3径間連続鋼箱桁の斜張橋。ケーブルの腐食が分かっており、抜本的な対策や補修方法の検討が求められている。
城北川橋梁群では、対策が必要な13橋のうち、過年度の検討結果で「架け替え」と判定された6橋、「延命」と判定された7橋がある。架け替えの対象は香蘭橋(橋長40・8b、単純非合成鋼鈑ゲルバー桁)、東中宮橋(橋長40・75b、3径間合成鋼鈑ゲルバー桁)、東大宮橋(橋長40・86b、単純合成鋼鈑ゲルバー桁)、南菫橋(橋長38・36b、単純合成鋼鈑桁)、大喜橋(橋長39・6b、連続非合成鋼鈑桁)、今福中橋(橋長41・64b、ゲルバー桁)。延命化対策を行う赤川橋、今福大橋の概略検討を行うとともに、13橋の現計画を再検討する。
提供:建通新聞社