津幡町が同町下河合の旧河合谷小跡地に整備した「河合谷宿泊体験交流施設」(河愛の里キンシューレ)の落成式は16日、同所で行われ、関係者約40人が、里山の自然や農山村の伝統文化を満喫できる新拠点の完成を祝うとともに、交流人口の拡大や地域活性化に期待を寄せた。7月下旬のオープンを予定している。
式では矢田富郎町長が「幅広い世代に里山と農村文化に触れてもらい、町民はもとより、県内外の多くの人に愛される施設として活用されることを大いに期待している」とあいさつ。来賓の江藤秀明県里山振興室長が谷本正憲知事の祝辞を代読し、焼田宏明県議、角井外喜雄町議会議長が順に祝辞を贈った。矢田町長ら関係者がテープカットした。
工事関係者の中島建築事務所(設計・監理)、豊蔵・表特定建設工事共同企業体(建築)、東田電機工業(電気設備)、津幡工業(機械設備)の代表に感謝状が贈呈され、愛称を考案した山八ひとみさんに表彰状が授与された。
08年3月に閉校した旧河合谷小跡地の有効活用を図るため整備された宿泊体験交流施設は、W造一部S造瓦ぶき2階建て延べ1341・73平方メートル。大正時代に禁酒で節約したお金を使って建てられたかつての木造校舎をイメージした外観で、外壁などには地元スギ材を使用し、木のぬくもりが感じられる仕上げとなっている。
和洋の客室や古民家の梁などを移設した囲炉裏の部屋、プレイルームなどを備え、子どもらの自然・農業体験学習やスポーツ・音楽合宿などの利用を見込む。宿泊定員は80人。