県工事検査課は、2020年度に完成検査した土木系工事と営繕工事の評定結果を16日までにまとめた。土木系工事の平均は80・0点と初めて大台に乗り、過去最高だった前年度78・9点を更新した。また、営繕工事の平均は78・6点と前年度(78・8点)を0・2ポイント下回った。(=表参照)
土木系工事は641件で、内訳は予定価格1500万円以上555件の平均が80・2点、1500万円未満86件の平均は78・4点だった。
全体の平均は、14年度から78点台で推移してきたが、20年度は前年度78・9点から一気に1・1ポイント上昇した。管内別では鳥取と八頭を除いて全て80点台となった。
点数と件数の分布状況は83点が最も多く73件。83点以上は198件と全体651件の3割を占めた。
最高点は米子管内で記録した90点。以下、八頭管内に88点が4件あった。
他方、営繕は建築工事108件の平均が78・4点(前年度78・5点)、設備工事は116件の平均が78・7点(前年度79・2点)だった。成績点の分布状況は79点の33件が最多。83点以上は24件で確認した。最高点は建築工事85点の3件、設備工事は84点の5件。
工事成績の「評定要領」は一昨年1月に一部改正。評定文言のあいまいな表現を見直すなどしており、同課では改正要領に対する理解が深まったことが上昇傾向を勢いづけていると見ている。
日刊建設工業新聞