令和2年7月豪雨災害で甚大な被害を受けた人吉市は、「人吉都市計画被災市街地復興推進地域」を決定した。地域内の建物の大部分が被害を受け、早期復興が必要な紺屋町などの中心市街地と青井地区の一帯約21fを指定。土地区画整理事業や道路網の構築、避難場所等の適正な配置を行い、災害に強い健全で良好な市街地形成を図る。
被災市街地復興特別措置法に基づき、九日町、紺屋町、上青井町字上青井町、下青井町字下青井町、字下青井田、宝来町、字年ノ神、字下町の各一部を推進地域に指定。大規模災害で建築物が減失した地区、不良街区が形成されるおそれがある地区などを選定した。
推進地域に指定されると、来年の7月3日(最長)まで建築制限がかけられる。市長判断が必要となる建物は3階建以上やRC造、貸事務所・貸店舗、アパート、敷地規模300平方b以上としている。
これまでに市は、住民説明会を6月4〜6日に開き、23日の期限で都市計画案の縦覧を行っている。今後は7月上旬に都市計画審議会を開き、7月中旬に都市計画決定の告示を目指す。
市は、6月補正予算案に復興推進事業に係る調査検討業務費6000万円を計上している。避難路や避難場所の確保など防災機能の強化を図るとともに、賑わいのあるまちづくりを推進するため調査・検討を行う。
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