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建設経済新聞社
2021/06/16

【京都】小倉駅周辺まちづくり検討委 任天堂資料館(仮称)連携視野 駅東側の早急整備を検討

 宇治市はこのほど、第5回近鉄小倉駅周辺地区まちづくり検討委員会(委員長・青山公三京都府立大学名誉教授)をオンライン形式で開催。中長期課題となるまちの課題を中心に審議した。
 特性が異なる周辺地区を4つのゾーンに分類。@駅前広場が未整備で中規模商業施設の閉鎖が目立つ「駅前ゾーン」A老朽家屋が多く、地形上浸水リスクが高い「駅西住宅ゾーン」B府道城陽宇治線の沿線で自動車アクセスに優れ、商業店舗も多い「幹線道路沿道ゾーン」C旧大和街道沿いの集落に起源をもつ住宅地で古い日本家屋や茶畑など歴史的な街並みの「旧大和街道住宅ゾーン」とし、@の将来像にバリアフリーで東西にアクセスしやすい駅、人が集いにぎわう駅前、Aでは安全で食らいやすい住宅地、Bをアクセス性を生かした商業施設などによるにぎわいのある沿道、Cはふるさとの街並みを生かした住宅地とまちなみ継承を図る計画。
 駅前ゾーンについて、駅東はにぎわい創出施設として商業施設・店舗・文化施設誘致による活性化、駅西では既存店舗や駅東西に立地する小規模店舗の連なり・つながりによるまちの活性化を図るほか、幹線道路沿道ゾーンでは良好なアクセス性の維持・向上と交通安全対策事業等を推進する。旧大和街道住宅ゾーンについては景観計画重点区域設定を検討する。
 発表された「任天堂資料館(仮称)」建設による集客、観光客誘致の影響は大きく対応策を考慮する必要性も審議した。6年3月完成予定なら駅前広場など早急に駅東側の整備を進める提言や旧大和街道へのお茶の体験誘導などの連携を求めた。
 主体事業となる鉄道による地域分断改善のための手法については、事業効果の大きい「跨線自由通路」または「橋上駅舎」で手法検討を進める方針で今基本構想に明記し、将来的なまちづくりに向けて連続立体交差化に向けた鉄道のあり方に関する議論も継続する考え。
 次回の同委員会は、8月頃を予定し、3年度中に近鉄小倉駅周辺地区まちづくり基本構想を策定する。