全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　一般社団法人越前建設業協会が今春、設立された。越前町の朝日、織田、宮崎、越前４地区における唯一の社団法人化された建設業団体としてスタート。
　経緯は、１月４日に法人成立。３月１日には早速、越前町と災害協定を締結した。４月１日には福井県建設業協会に正式加入。正会員は２３社で、２社が現在申請中という。
　会長を務める村上博行氏（６５）は、設立理由を、一言で「強い地元愛」と表現。「これまで所属した丹南建設開発機構（越前支部）では、その思いや願いが十分に果たせないため」と率直に話した。
　副会長の笠原幸子郎氏と堀正路氏、監事の橋本寛己氏も共感を示し「村上会長のリーダーシップが大きい」と異口同音に強調した。
　今後は、福井県建設業協会に所属する８つ目の下部組織（福井地区、大野、勝山、坂井郡、丹南、敦賀、若狭地区）として、「自然災害に備え、対応も担う、社会的な強い要請に応えていきたい」（２０年度事業報告の要約）としている。

役員の方々（敬称略）
■会長
村上博行　　大生　　　朝日地区
■副会長
笠原幸子郎　岬建設　　越前地区
堀正路　　　山中建設　織田地区
■理事
梅田一哉　　丹南開発　朝日地区
林孝行　　　ＫｉＫｉ　織田地区
橋本幸宏　　國成建設　宮崎地区
■監事
橋本寛己　　橋本建設　越前地区

地域のために尽す

　今後の抱負について、村上会長は「やはり地域（越前町）のために尽くすこと。協会としては、若手の人材確保が最優先。風通しよく、意見を尊重する組織に。時代なのか、流れ作業（製造業）に就こう、という若者が増えてきた（自分たちの頃とは、まったく違う）。建設業が楽しく、俺も頑張ってみよう、と思ってもらうことが一番大切」と力説。「その解答が給与になるのか、時間（週休２日制）なのか。昔とは、違うことだけは確か」と新感覚を受容し、前に進む決意を示した。
　笠原副会長は「会長を支える、と言うよりも、ついていく」感覚で、会長の強いリーダーシップに期待。堀副会長も共鳴し「越前町に根を下ろす建設業者が結束し、地域とともに生きていくことが基本」と意欲を示した。