成田市経済部農政課は11日、農業集落排水事業名古屋地区の計画策定業務を千葉県土地改良事業団体連合会(千葉市美浜区249―5)に委託することを決めた。農林水産省の農山漁村地域整備交付金を活用して機能強化工事を実施するもので、2021年度に事業計画を策定し、22年度に国に農業集落排水事業機能強化の採択申請を行い、23年度の事業着手を目指す。委託金額は予定価格372万円(消費税抜き)に対し319万円。委託期間は22年3月31日まで。
同業務では、採択申請に向けて必要な資料を作成する。内容は、事業計画、概算事業費の算出、計画概要書および添付図面の作成など。
事業計画では▽基礎調査▽機能低下原因および対策▽機能強化方法▽施工計画――について検討する。
具体的には、機能診断の結果などに基づき機能低下状況を調査し、機能強化の項目別に原因と対策をまとめ、機能低下状況および劣化原因に対する機能強化方法と機能強化工事の施工手順を計画する。
名古屋地区の処理場は1995年度に採択を受け、95〜99年度に事業を実施し、99年度に供用を開始。処理施設は97〜99年度の3か年で施工した。
処理場の設置場所は名古屋地先で、敷地面積1880・84u。建築面積は176・97u。計画人口1350人、計画戸数302戸。処理能力は日量365立方メートル。処理方式は回分式活性汚泥方式(JARUS―XUG型)。
同市の農業集落排水事業は、横山・馬乗里地区、名古屋地区、堀籠地区、新田地区、成井・地蔵原新田地区、奈土・津富浦地区の6地区で実施されている。
横山(横山・馬乗里地区)、名古屋(名古屋地区)、堀籠(堀籠、奈土・津富浦地区)、新田(新田地区)、成井(成井地区)の5か所の処理場で汚水処理を行っている。
2019年度には農業集落排水施設機能診断を実施し、最適整備構想を策定した。機能強化工事は同診断の結果をもとに実施する。21年度に名古屋地区の事業計画を策定し、23年度に事業着手。ほかの4地区についても、横山、新田、成井、堀籠の順に計画を策定し、29年度までの事業着手を目指す。機能診断は千葉県土地改良事業団体連合会が担当した。