流山市は「(仮称)市野谷小学校基本設計案」の概要を公表した。概算事業費は▽設計業務委託費=2億円▽工事監理業務委託費=1・4億円▽体育館・プール・給食室・学童クラブ・防災設備を含む校舎建設費=47・5億円▽外構工事費=2・5億円――の合計53・4億円。用地取得費については、運動公園周辺地区一体型特定土地区画整理事業施行者の県との協議の上で決定する。
今後は、実施設計をINA新建築研究所により2022年6月30日までに取りまとめる。主要な工事については22年度早々に一般競争入札で発注し、同年度6月議会で請負契約について承認を受け、本契約に至る想定。工種による分離発注も検討する。24年4月の開校を目指している。
流山おおたかの森駅周辺では、土地区画整理事業による宅地供給が進んだことに伴い、おおたかの森小学校の児童数が増加。これに対応するため、市野谷135ほかの敷地面積約2haに新たな小学校を建設することとなった。学校用地は土地区画整理事業により整備された。
建物は、RC造4階建て、建築面積約4900u、延べ床面積約1万2000u、高さ約16・5mの計画。学校規模に関しては、おおたかの森小学校区の約半数にあたる1000人程度とし、普通教室27学級・特別支援学級4学級の想定。
学校のコンセプトと、主な内容は▽自分で考える力を育む学校=情報化社会に対応したICT教育▽交流を促し人間力を育む学校=他学年との交流が生まれやすいゾーニング▽安全に安心して過ごせる学校=避難所機能を備えた地域の防災拠点▽緑豊かな環境にやさしい学校=自然エネルギーを活用し環境に配慮した校舎▽地域とともに歩む学校=将来の人口増減に対応するフレキシブルな計画――となっている。
関連して、市内在住・在勤者などを対象に、基本設計案のパブリックコメントを7月10日まで実施している。また、同月3日には市野谷自治会館(新)で、基本設計案に関する意見交換会を行う。
基本設計案およびパブリックコメントの実施要領は、学校施設課、情報公開コーナー、各出張所、各公民館、おおたかの森センター、各図書館、生涯学習センターで閲覧できるほか、市ホームページからダウンロードできる。