東近江市の「八日市駅前市有地活用事業」のパートナー事業者・東レ建設梶i冨山元行代表取締役・大阪市北区中之島三丁目3―3)は10日、現地で「(仮称)八日市駅前市有地活用プロジェクト」の起工式を行なった。施工は、シード平和梶i大阪市淀川区)が担当する。設計・監理は、竃田建築設計事務所(東近江市)。
同プロジェクトは、近江鉄道八日市駅舎及び駅前広場と、ホテル「ルートイン東近江八日市駅前」の間にある面積1482・79平方bのうち、1066・02平方bを「拠点施設用地」(敷地)として、同社がその資金やノウハウを活かし、中心市街地の活性化に寄与する機能を有する複合ビルを、計画から整備、維持管理や運営までを一貫して行うもの。
規模は、RC造14階建、延4663・18平方b。1階に観光交流施設、2〜3階に商工会議所施設を備え、4〜14階を分譲マンション(44戸、2〜4LDK)とする。
23年(令和5年)3月の竣工、4月の供用開始を目指していく。
起工式には、東近江市の小椋正清市長、八日市商工会議所の村潔会頭のほか地元自治会の会長らも出席。小椋市長は「心待ちした日が来た。今後の市の発展への大きなファクターになる」と期待を述べ、冨山社長は「滋賀で創業した企業として、市のランドマークとなる施設にしたい」と抱負を語った。また、施工を担当するシード平和鰍フ田中一也取締役営業本部長は、「当社ゆかりの地。故郷に錦を飾る思いで施工に取り組む」と述べた。
なお、事業地の残り416・77平方bは、市が来訪者や駅利用者の利便性向上に向けて、観光バス乗降場や時間貸駐車場を、既存駅前広場と一体的に再整備する「駅前広場整備事業」を実施する。
八日市駅前市有地活用事業は、17年(平成29年)3月に総理大臣認定を受けた「東近江市中心市街地活性化基本計画」の一環として、近江鉄道八日市駅に隣接する市有地において、▽まちのにぎわい創出▽観光客の利便性向上▽まちの魅力発信―に資する拠点施設整備を、従来型の公共事業ではなく、計画から運営段階に至るまで、民間事業者のノウハウによる官民連携事業として実施。
昨年8月に公募型プロポーザルを実施し、東レ建設鰍パートナー事業者に決定。10月9日に基本協定を締結し、事業実施に向け協議。先月10日に事業協定を締結していた。
提供:滋賀産業新聞