宝達志水町議会6月定例会は10日、開会した。寳達典久町長は提案理由説明で、町内5小学校について、志雄、相見の2校にそれぞれ統合する方針を表明し、25年度の開校を目指して取り組む考えを示した。
小学校の統廃合計画では、志雄地区は樋川を志雄に、押水地区は押水第1、宝達を相見に再編する。寳達町長は、町内では近年の年間出生数が45人程度であることや、学びの保障を推進するためなどとして、5校を継続せず2校に統合するこれまでの考えを改めて強調。今後のスケジュールについては「今年度中に校舎改修の基本設計を予算計上し、開校に向けた準備を進めていきたい」と述べた。
さらに、新型コロナウイルスの感染が落ち着いた段階から、各校下で説明会を開催するとともに、宝達中開校時と同様に保護者や有識者の代表らで構成する委員会を設置し、校名など必要事項を検討していくとした。並行して廃校となる学校の利活用策についても協議する考えを示した。
8氏が登壇した一般質問では、金田之治(自民)と小島昌治(共産)の2氏が小学校の統廃合計画を取り上げた。金田氏に対し、寳達町長は「学びの場や地域コミュニティー、防災の観点から、まちづくりの重要な役割を担っており、慎重に検討した結果、2校体制として統合を進めていく」と答えた。