水貫川排水機場(米子市皆生新田)の本体工が県土整備部本庁から発注される見通しだ。米子県土管内で今年度最大の土木工事は5億円近く。同部は今週中にも設計書を取りまとめ、部内決裁を経て今月下旬に調達公告する。
河川改修事業で整備する排水機場は、皆生温泉地区の内水対策を目的に国道431号「皆生大橋」下流の日野川左岸に設置される。同部は昨年度、敷地の杭基礎に着工したのに次ぎ、本体工を21年度〜22年度にかけて「2カ年債務負担行為」で建設する。
本体工は増水時に水貫川の河水を取り込む吸水槽工と、日野川に排水する吐き出し水槽工で構成。▽吸水槽は延長30・8b、高さ4・5bのコンクリートボリューム2092立方b▽吐き出し水槽はコンクリート270立方bを一括で施工する。工期は7月から来年度にかけて465日間。
発注にあたっては県内土木一般A級2社JVを想定。2カ年債務の予算上、落札者は21年度に請負額の65%、22年度は同35%が総合評価の「受注額」にそれぞれ加算される。
同部では現在、米子県土から送付された設計図書の最終チェックを進めており、「6月下旬にかけて公告して7月中旬までに開札したい」(河川課)と話している。
日刊建設工業新聞