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日刊建設タイムズ社
2021/06/11

【千葉】丸高グループを選定/館山市の食のまちづくり拠点施設/体験価値の高い「道の駅」提案

 館山市経済観光部農水産課は10日、「食のまちづくり拠点施設」整備事業の審査結果を公表した。5グループが参加表明書を提出し、2グループが辞退、3グループが企画提案書を提出した。5月28日に開いた第2回選定委員会の審査結果を踏まえ、丸高グループ(代表事業者:丸高石油、構成事業者:NAP建築設計事務所、東海建設、合人社計画研究所)を最優秀提案者に選定。DBO方式による事業の実施に向け、公募型プロポーザルで民間事業者を公募した。
 同事業では「食のライブファクトリー」(臨場感溢れる食の拠点)をコンセプトとし、市が所有する公有地の活用により物販・飲食・加工・流通・体験などのほか、道の駅の機能を有する「食のまちづくり拠点」を整備。
 設置場所は稲274番地外地先。敷地面積は2万2905u。
 施設内容は、休憩機能(トイレ、休憩、駐車場)、情報発信機能(情報発信スペース)、地域連携機能(物販施設、飲食施設、加工場、イベント広場、体験機能等)などとして1000u程度を想定する。
 事業期間は、契約締結日から2043年3月31日まで。8月以降に基本契約・施設整備契約を締結し、各種申請支援・設計業務に着手。22年4月以降、建設・工事監理業務を実施する。さらに、22年度中に指定管理協定を締結し、23年度中に供用、維持管理・運営業務を開始する。
 業務の範囲は▽各種申請支援業務▽設計業務▽建設業務▽工事監理業務▽什器・備品等の調達設置業務▽維持管理業務▽運営業務(基幹事業)▽運営業務(自主事業)。
 各種申請支援業務、設計業務、建設業務および工事監理業務に係る事業費について、5億6000万円(消費税込み)を上限としていた。
 丸高グループの提案は、「エモーショナルステーション館山」館山の豊かな自然や生産者とのふれあいを体感・体験できる拠点整備≠事業コンセプトに掲げ、体験価値の高い「道の駅」を目指す内容となっている。
 審査では▽食のまちづくりの担い手の育成、農産物の集荷サービスや地域内流通の機会創出、地域外への販売、市産品のブランド化、地場産ジビエのPRなどに関する取り組み▽周辺の田園風景や自然環境と調和されたインパクトのある施設デザイン▽地域企業等を巻き込んだ提案内容――などが高く評価された。
 プロポーザルには丸高グループのほか、館山食のまちづくり隊(代表事業者:塚原緑地研究所、構成事業者:田中建築設計事務所、白幡興業)、TTCグループ(代表事業者:TTC、構成事業者:ヤマト、キャラサーチ)の2グループが参加。次点者は館山食のまちづくり隊だった。k_times_comをフォローしましょう
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