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建通新聞社(神奈川)
2021/06/09

【神奈川】東芝 延べ7・2万u 研究開発新棟を建設

 東芝研究開発センター(川崎市幸区)は、自社小向事業所内にある同センターの一部と隣接する東芝デバイス&ストレージ小向分室の一部の敷地を活用して、新たに先端研究開発の新施設を建設する。プロジェクト名は「(仮称)研究開発新棟建設計画」。建物は2棟で構成し、総延べ床面積は約7万2000平方b。順調なら、2022年2月に準備仮設工事と既存解体に着手して、外構工事などを含め24年11月の工事完了を目指す。市が公告した環境影響評価準備書で明らかになった。
 計画区域は同社小向事業所内の川崎市幸区小向東芝町1。現在は研究所と工場として利用している敷地東側の約3万0925平方bを建設用地として活用する。工事は既存建物を2度に分けて取り壊して、建築面積1万0110平方bを創出。高層棟と低層棟の2棟で構成する新施設を建設する。
 高層棟は鉄骨造12階塔屋1階建て延べ約4万9500平方bの規模で、最高高さは58・5b。事務所や会議室を設ける。建築面積は4160平方b。工事は既存建物の解体と並行して22年7月に着工し、24年10月までの16カ月を見込む。
 また、低層棟の規模は鉄骨造4階塔屋1階建て延べ約2万3040平方b。最高高さは24・5b。実験室の他、事務所機能や飲食スペースを配置する。工期は22年9月から24年10月までの14カ月を予定している。
 東芝研究開発センターは、同社グループのコーポレート研究開発を担う施設だが、築60年を迎えようとする本館を中心に老朽化が進んでいる。その状況を踏まえ、先端研究開発のランドマークとして新施設を建設し、機能を移転することにした。
 環境影響評価準備書の作成業務受託者は、応用地質(東京都千代田区)。提供:建通新聞社