備前市は、日生総合支所の耐震・長寿命化を計画しており、6月補正予算案に実施設計費1980万円を盛り込んだ。予算議決を経て8月にも設計を委託する。
日生総合支所は、備前市日生町日生630に1960年に建設された施設で、外観や間仕切りの少ない大空間確保などの特徴を持つ歴史的建造物に位置づけられている。建設から約60年が経過し、経年劣化と共に2年前に実施した耐震診断の結果からも補強の必要性が指摘され、耐震補強と長寿命化改修に取り組むことになった。
建物規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ約1314平方b(併設する防災センター等は含まない)。歴史的建造物という観点からも改修には外観を損なわない工法や大空間機能を保持できる工夫が求められている。
建設当時の建物設計はK構造研究所(広島市南区)が担当したが、今回は改めて設計委託の入札を行う予定。工事は設計内容を踏まえて2022年度に予算措置し、同年度内に整備を完了したい考え。
「提供:建通新聞社」