南魚沼市は、市立ゆきぐに大和病院について、移転新築を計画している。林茂男市長が6月市議会定例会初日の5月31日、所信表明および提案理由説明の中で明らかにした。
場所の選定や具体的な建設構想の策定に向け、これに関連する調査費等を含む補正予算案を今定例会最終日に追加議案として提出する構えだ。
既存施設は76年竣工のRC造3階建て。病床数は89年に210床となったが、その後の医療再編などにより削減され、現在は一般病床45床のみとなっている。かねてから老朽化が指摘されているほか、隣接地に魚沼基幹病院が開設したことにより、今後のあり方が問われてきた。
林市長は議論を重ねた末、改修や現敷地内での改築では経費や工期の面で有益性が認められないとの結論に至ったことを説明し、「少子高齢化などを見据えて将来的に介護病床に転換できる病棟としての移転新築を検討しなければならない」と述べた。
また、隣接の健友館(89年竣工の検診棟)についても、「大規模改修が必要な時期を迎え、職員や機材の集約化を図る観点から、南魚沼市民病院周辺への移転を検討する」とした。