金沢市議会6月定例月議会は7日開会し、山野之義市長が提案説明を行った。山野市長は企業の投資需要に対応するため、このほど実施設計を委託した第5次安原異業種工業団地の第2期について、7月初めにも分譲予約の受付を開始する方針を明らかにした。
第2期は昨年度に着工した第1期・A工区の南側に位置。分譲面積は約8・1ヘクタールで、今年度の造成着手を目指している。分譲予約はオーダーメイド方式で受け付け、区割りなどを実施設計に反映していく。実施設計は日本海コンサルタントが担当する。第1期は製造業など9社への分譲が決まっている。
山野市長は高度産業が集積する金沢テクノパークに関し、「大規模用地の活用を図るため、近く企業立地等促進委員会を開催し、分譲条件の緩和など早期分譲に向けた方策の検討を進めていく」と話した。
旧野町小学校を活用して整備を進めてきた「金沢未来のまち創造館」については、8月8日にオープンすると説明。新しい交通システムに関しては、導入検討委員会の初会合を開催したことを報告し、「専門的見地を踏まえ、年度内に導入機種の方向性を決定し、導入に向けた基本方針を取りまとめる」と述べた。
ガラス越しに見せる屋内広告物等の規制強化については、近く検討会を開催し、年内を目途に具体的な規制の方法等を取りまとめ、来年春の条例改正を目指す。小中学校へのエアコン設置は、今月中に全学校で整備が完了する見通し。先月20日に施行された改正災害対策基本法を受け、今月中に防災情報シートを全戸に配布するとした。