徳島県は、初めての木造4階建て共同住宅を建設する県営新浜町団地建て替え(awaもくよんプロジェクト)について、PFI方式で事業者を選定する。今後、要求水準書を公表し、事業者選定までの手続きを年内に進める。2022〜37年度のPFI債務負担限度額として14億5700万円(維持管理経費含む)を設定している。
規模は木造4階建てで、間取りが異なるタイプの建物群を建設する。延べ床面積約2000平方b、総戸数27戸。3月上旬時点では建物を設計・建設(10月〜22年9月)した後、管理事業として38年3月までを事業期間とするBOT方式(民間事業者が建設・管理運営を行って事業期間後に所有権を県に移管)の採用を想定している。事業の詳細は要求水準書で確定する。
県営新浜町団地は、建設から半世紀以上が経過し、老朽化と入居者の高齢化を踏まえ、旧3棟を1棟に集約する建て替え事業を行うことにした。木造4階建ての新技術を導入し、外観に木材を使用(あらわし木造)する他、余剰敷地を活用して地域住民のニーズに応える、施設整備・入居・管理を進めていく一連の事業全体を「awaもくよんプロジェクト」と位置付けている。
建設地は徳島市新浜町1。設計は内野設計・島津臣志建築設計事務所・カワグチテイ建築計画共同企業体(徳島市)。
提供:建通新聞社