県は17日開会の6月定例議会に、1857億1900万円を追加し、総額2兆3112億200万円とする一般会計補正予算案を上程する。熊谷俊人知事が掲げる政策ビジョンに関する事業は▽道路ネットワーク事業=222億7494万円、債務負担行為53億600万円▽一宮川流域浸水対策特別緊急事業=19億3600万円、債務負担行為25億4000万円▽安房地域合同庁舎再整備事業=2640万円、債務負担行為1億300万円▽警察署庁舎整備事業=8230万円、債務負担行為1億8800万円▽児童相談所の新設=1152万8000円、債務負担行為1億100万円――などとなっている。
当初予算を骨格予算として編成したことから、今回の補正予算では、政策的な判断を要する経費や新規事業、投資的経費のうち新規着手分などを中心に肉付けを行っている。普通建設事業費は522億9600万円の追加により、1612億2000万円となる。
道路ネットワーク事業においては、北千葉道路をはじめ、銚子連絡道路や長生グリーンラインなどのアクセス道路や地域に密着した道路の整備を引き続き進める。主な事業は、北千葉道路整備事業・印西市〜成田市15億7210万円、同・市川市〜白井市1億2400万円・債務負担行為1000万円、国道126号山武東総道路U期(銚子連絡道路)2億5000万円、国道409号茂原一宮道路(長生グリーンライン)4億8600万円、交通安全施設整備事業22億5204万円、舗装道路修繕事業31億8900万円、橋りょうの安全・安心(架け替え、耐震化、長寿命化)15億6900万円、電線類地中化整備事業2億7800万円、連続立体交差事業8億8216万4000円。
一宮川流域浸水対策特別緊急事業の内容は、一宮川中流域における河道断面の拡大12億円、一宮川第二調節池の増設・堤防かさ上げ6億4700万円、茂原市街地における局所的な改修8900万円など。
安房地域合同庁舎再整備事業費の内訳は▽安房合同庁舎の再整備=土壌調査300万円、基本設計・地質調査7300万円(債務負担行為)▽鴨川庁舎の再整備=土壌調査1580万円、既存庁舎解体設計760万円、基本設計・地質調査3000万円(債務負担行為)。旧安房南高校跡地の一部を活用して新庁舎を建設し、安房合同庁舎など4庁舎を集約化。また、安房保健所鴨川地域保健センター庁舎を建て替え、鴨川庁舎と集約化する。事業期間は、いずれも26年度まで。
警察署庁舎整備事業においては、老朽化および狭あい化が著しい香取警察署の建て替えに向け、基本設計と実施設計をまとめる。
児童相談所の新設は、管轄規模の適正化に向け、印西市牧の原と松戸市高塚新田に新たな施設を整備するため、基本設計などを行うもの。