高島市の「新ごみ処理施設の建設」について、このほど開かれた同検討委員会のなかで、今後のスケジュールなど明らかになった。
今後のスケジュールは、7月から12月までの約6ヵ月間で建設候補地の公募を行い、今年度内に用地選定。22年度は、施設整備基本計画の策定に取り掛かり、予定地が決定した段階で用地測量、用地買収で進めていく。事業者選定は、24年度からとなり、26年度に実施設計、建設工事は27〜28年度で、29年度の完成へと運ぶ考え。
詳細な整備事業スケジュールは次の通り。
▽用地取得=用地選定(21年度)、用地測量・不動産鑑定・用地買収(22年度)
▽調査=生活環境影響調査(23・24年度)、地質調査(23年度)、土壌調査・文化財調査等(23年度)、その他許認可・道路測量設計等(23・24年度)
▽計画=施設整備基本計画(22年度)、一般廃棄物処理基本計画(22年度、26年度)、循環型社会形成推進地域計画(22年度)
▽敷地造成=造成設計・地形測量(23・24年度)、造成工事(25・26年度)
▽施設整備=事業者選定(24・25年度)、実施設計等(26年度)、施設建設工事(27・28年度)、試運転(29年度)、施工監理(26〜29年度)
また、同検討委員会は、21年度に4回、22年度に4回の計8回を予定しており、ごみ処理施設建設候補地選定、ごみ処理施設整備基本計画策定として業務に着手する。
事業方式の検討については、19年度に実施した、PFI等導入可能性調査の結果を基に、経済性の検討や事業手法の総合評価を行い、建設・運営事業への参加意思や概算事業費等を算出するために、アンケート調査や聞き取り調査等に取り掛かる。
同市ではこれまで、朽木宮前坊区を新ごみ処理施設の建設予定地として、用地取得に向けて進めていたが、白紙に戻ったことで事業の当面休止、先行きが不透明の状態になっていた。これまでの計画によると、ごみ処理能力は日量約52dで、処理方式はストーカ方式を想定。処理能力9dのマテリアルリサイクル推進施設も併設。整備手法はDBO(設計・建設・運営)方式の導入を予定し、25年度4月の併用開始を目指す―としていた。
提供:滋賀産業新聞