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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/06/03

【群馬】県伊勢崎土木の21年度主要事業

県伊勢崎土木事務所(石井和範所長)は2021年度の事業概要を明らかにした。事務所予算は約40億円。利根川や男井戸川の河川改修を推進するほか、電線共同溝の設置や広瀬大橋の耐震補強に取り組む。利根川は低水路掘削などを発注、男井戸川は取水堰工と護岸工を行う。電線共同溝は国道462号今泉工区で100m程度の施工を計画。広瀬大橋は河川部の橋脚補強を実施する。このほか、都市計画道路上矢島米岡線バイパスは初弾工を22年1月に発注する。
事務所予算は20年度補正の繰り越し分を含む金額。河川改修や無電柱化など防災・減災事業を中心に取り組む。
利根川の河川改修事業は、藤川合流地点と玉村大橋下流の右岸部の2カ所で低水路掘削工事を実施。2カ所を一括して、8月ごろに指名通知する見通しとなっている。このほか、補正予算を活用し築堤に着手。同工事は公告済みとなっており、23日に開札となる。
男井戸川は伊勢崎市上諏訪町地先の中流工区を推進。9月に取水堰工、10月に護岸工の指名競争入札を計画している。取水堰は鋼製で工場製作から現地設置までを行う。転倒堰となっており、規模は高さ約1・9m、幅2・9m。護岸工は堰上流から市道までの約40mを実施する。L型擁壁による護岸工を想定している。設計はいずれも技研コンサル(前橋市)がまとめた。
国道462号今泉工区の電線共同溝設置は、7月ごろの指名競争入札を予定。20年度施工箇所の終点から伊勢崎消防署(今泉町2−895)周辺までの100m程度を進める。設計はアコン測量設計(前橋市)が手掛けた。
このほか無電柱化事業では、主要地方道前橋館林線2期工区が大詰めを迎える。引き込みの委託工事を行った後に、歩道部の本復旧工事に取り組む。下半期の発注となる見通し。
広瀬大橋の大規模修繕は河床部の橋脚補強に着手する。21年度は右岸側のP1を対象とする。基礎部分をコンクリート増厚によって補強。橋脚はコンクリート吹付けで対応する。足場を組んでの作業となる。発注は9〜10月に条件付き一般競争入札を行う見通し。設計は大日本コンサルタント(東京都千代田区)がまとめた。
22〜23年度にP2、P3と補強を進めていく考え。両橋脚の施工には河川の切り回しが必要と考えており、詳しい方法を検討する。
全体で580mの築造と345mの改良を行う上矢島米岡線バイパス整備事業は初弾工に着手する。築造区間の工事に取り組む考え。用地買収を優先的に進めており、残事業費などを考慮して施工延長を固める。発注は22年1月ごろになる見通しで、指名競争入札を予定している。