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建通新聞社四国
2021/06/03

【高知】四万十町 文化的施設の基本設計まとめ

 四万十町は、図書館や美術館を一体化した文化的施設の新築で、スターパイロッツ(東京都目黒区)と建築設計群無垢(高知市)の共同企業体で進めている基本設計の概要をまとめた。想定規模はメイン棟、アプローチ棟、線路棟の3棟合わせて延べ2000平方b。9月補正予算で実施設計費を計上し、同共同企業体に随意契約して詳細をまとめる。
 基本設計によると、施設は3棟が一体となり、図書館、美術館、展示スペース、コミュニティースペースの各機能を持たせる。メイン棟は鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ約1430平方b、アプローチ棟は木造平屋約360平方b、線路棟は木造平屋約180平方b。木造部分は町内で十分な供給量の確保が可能な四万十ヒノキを活用する。現段階での概算工事費は15億6000万円。
 メイン棟の1階には事務室やアートギャラリー、交流コーナー、収蔵庫などを配置し、2階は閲覧室とする。アプローチ棟は風除室やエントランスコーナー、交流コーナーなど、線路棟はグループ学習室や開架閲覧室などを配置する。
 内装計画では、全体として落ち着いたトーンで統一し、家具は地元産材を用いるため、製作やデザイン検討も含め町内業者と協議して進める。
 今後のスケジュールは、22年度末まで実施設計を進め、23年度に建築工事を発注し、24年度内のオープンを目指す。
 建設場所は茂串町3ノ2の旧役場庁舎跡地。敷地面積は約4400平方b。
提供:建通新聞社