滋賀県長浜土木木之本支所は、県の土砂災害警戒区域に指定されている旧木之本町の金居原地区で計画する急傾斜地崩壊防止対策事業について、20年度(令和2年度)に予備設計をまとめ、21年度(令和3年度)は詳細設計に向けた地形測量を進めている。順調にいけば22年度(令和4年度)の詳細設計からボーリング調査、23年度(令和5年度)に用地測量や立木補償を行い、24年度(令和6年度)中にも工事発注から着工―を見据えている。
先ごろキタイ設計(近江八幡市)に委託した同地区補助急傾斜地崩壊対策(総流防)測量業務(4月27日開札)では、現地の0・11平方qの範囲を対象に、2級基準点測量(2点)、4級基準点測量(10点)、UAVレーザー測量、地図・縦横断図作成―等を10月末をメドにまとめる見通し。
予備設計は20年度(令和2年度)に明治コンサルタント(滋賀営業所・大津市)が担当し、土砂災害の発生の恐れのある区域にて、擁壁や補強工、落石防護柵工―など有効な対策手法の検討や事業費試算などを行った。予算措置や地元協議等が順調にいけば、詳細設計・ボーリング調査、用地取得に向けた測量・補償を経て、24年度(令和6年度)の工事発注から着工を目指している。
長浜市旧木之本町は、県の土砂災害警戒区域および土砂災害特別警戒区域(急傾斜地の崩壊)に計67ヵ所が指定されている。このうち金居原地区では土砂災害警戒区域に8ヵ所、土砂災害特別警戒区域(急傾斜地の崩壊)に3ヵ所がそれぞれ指定を受けている(第13〜80次指定)。
提供:滋賀産業新聞