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北陸工業新聞社
2021/06/02

【富山】12月に基本方針策定/富山児童相談所機能強化へ/県第1回検討委

 富山県の第1回富山児童相談所機能強化検討委員会が1日、県民会館で開かれ、12月に施設整備などの基本方針を取りまとめることが示された。
 富山市東石金町の富山児相は1981年に開設。施設の老朽化や狭隘化に伴い、立地・規模、市町村や関係機関との連携、人員体制の強化について検討するもの。冒頭、木内哲平厚生部長が「児相への19年度相談件数は1097件で過去最多となり、対策の強化に取り組んでいる。20年1月の児童虐待防止対策に係る提言で、富山児相は富山市内にある他相談機関との連携のあり方を整理する必要があるとされ、さらに検討を進めていく」とあいさつした。
 有識者ら委員15人で構成し、座長に宮田伸朗富山短期大学学長を選出。引き続き、県側が施設の現状や課題を説明した。今後は、機能強化の方向性を協議し、12月ごろの第3回会合で基本方針を策定する。
 現規模はRC造2階建て延べ1165・89平方メートルで、相談所本館と一時保護所からなる。老朽化に加え、児童福祉司の増員により施設全体や駐車場が手狭となり、拡充整備が課題となっている。

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