日本工業経済新聞社(群馬)
2021/06/01
【群馬】県安中土木事務所の21年度主要事業
県安中土木事務所(佐々木実所長)は、2021年度主要事業概要を示した。工事に向けた準備が中心の年となり、堤防整備を行う碓氷川(中宿地区)は用地測量調査、主要地方道渋川松井田線の滝ノ沢橋拡幅設計は6月に指名通知する。工事としては、霧積ダム堆積土砂撤去工事は7月に条件付き一般競争入札を公告。外城堰付け替え工事は8月に指名通知する。
碓氷川の堤防整備事業は、安中市中宿地先の700m区間を対象に、碓氷川圏域河川整備計画に基づき実施する。同事業は(仮称)湯ノ入橋や湯の入橋の架け替え工事のほか、樋門設置工事などを計画している。21年度は碓氷川右岸側のソーラーパネル周辺や湯ノ入橋右岸取り付け部、九十九川右岸側で行う用地測量調査を委託する方針。
湯ノ入橋は安中市道幹116号線の橋梁。架け替え工事に向けた予備設計はセントラルコンサルタント(東京都中央区)が手掛けた。予備設計で橋長146・5m、全幅7・7m(有効幅員6・5m)、上部工を鋼4径間連続鈑桁、下部工は逆T式橋台2基、壁式橋脚3基、直接基礎を有力案としてまとめている。詳細設計は20年度に長大(東京都中央区)に委託した。
湯の入橋は湯ノ入川に架かる安中市道橋で、橋長8・4m、全幅7・75m(有効幅員6・55m)の単径間RC床版橋。橋台の形式は不明。既存橋梁を撤去し、ほぼ同じ位置に新橋を架設する。架け替え設計は22年度以降に委託する。
滝ノ沢橋拡幅設計は、安中市松井田町上増田地内で行う渋川松井田線の拡幅工事に伴い実施する。滝ノ沢橋を含めた前後260m区間を対象として有効幅員7mを確保する予定。
滝ノ沢に架かる滝ノ沢橋は橋長9・5m、全幅6・3m(有効幅員5・5m)の単径間RC単純T桁橋。橋台2基はRC重力式。下流側に約1・5m拡幅する計画となっている。
設計は有効幅員7mを確保するための検討を行う。このほか、橋台部2カ所でボーリング調査や橋梁の影響範囲などを踏まえ約100uの用地測量も実施する。
霧積ダム堆積土砂撤去工事は安中市松井田町坂本地先で進めている。21年度は1万5000立方mの堆積土砂を撤去。工事はICT土工で施工する。撤去した土砂は高梨子倶楽部(松井田町高梨子660)内にある残土処分場に運搬する。
安中市東上秋間地内で進めている県道恵宝沢原貝戸線(池尻工区)バイパス整備事業は、秋間公民館(中秋間1801−1)の東側に位置する市道と恵宝沢原貝戸線の交差点から広田交差点までの880m区間で、現道と秋間川の間に全幅9・75mの2車線道路を新設する。歩道は北側に設ける。幅員構成は車道6m、歩道2・5m。路肩は0・75mで、歩道側は0・5mとなる。21年度は延長5・3mの外城堰付け替え工事を行うことになっている。