日本工業経済新聞社(群馬)
2021/06/01
【群馬】前橋土木事務所の2021年度主要事業
県前橋土木事務所は2021年度の主要事業概要を明らかにした。都市計画道路赤城山線は歩道整備事業に着工する。前橋市北代田町地内の最優先工区で歩道および電線共同溝の整備を実施。22年早々に条件付き一般競争入札で公告する見通しとなっている。寺沢川の河川改修事業は最後の護岸工を9月までに公告する。このほか、主要地方道前橋玉村線の道路改良や県道三夜沢国定停車場線の歩道整備などを進める。主要地方道前橋大間々桐生線三俣町工区の電線共同溝整備は、抜柱の委託工事を行い、歩道部の舗装も完了させる。
赤城山線(主要地方道前橋赤城線)は前橋市北代田町の事業区間のうち、南側にある最優先工区約120mを着工。南側の前橋市街地側からおよそ半分、延長約60mを対象に歩道および電線共同溝の整備工事を行う。現況幅員7・5mを17mに広げ、両側に3・5mの歩道を新設。加えて、両側の歩道下に共同溝を設置し、電柱を地中化する。道路および共同溝の設計は高崎測量(高崎市)がまとめた。
歩道と共同溝を一括し、22年1月以降に発注する計画。工事規模から条件付き一般競争入札が濃厚となっている。
最優先工区の用地買収は完了しており、22年度に残部工事を発注する。最優先工区以北、赤城山方面は用地買収を継続する。
また、年度内に白川橋と桧下橋の詳細設計を委託する。それぞれ個別に、月内にも指名競争入札を行う。
寺沢川の河川改修は護岸工の完了に向けて発注準備を進めている。亀泉町で架け替えを行っている天矢橋上流、左岸160mでブロックマットによる護岸工を実施。9月までに条件付き一般競争入札を公告し、渇水期に施工する。同工事で護岸工は完了、22年度に天矢橋の取り付け工事を行い事業全体が仕上がる。
前橋玉村線バイパス朝倉工区は朝倉工業団地周辺の延長100mで道路改良を計画。22年1月にに条件付き一般競争入札を行う。27年度の事業完了に向けて、引き続き用地交渉も進める。
粕川町深津の三夜沢国定停車場線は歩道整備を行う。片側に2・5mの歩道を新設するもので、21年度は延長80mを施工。年明けに指名競争入札を行う。23年度の事業完了を目指している。
電線共同溝による無電柱化を進めている前橋大間々桐生線の三俣工区は最終段階に入った。NTTや東京電力へ抜柱工事を委託。進捗状況を考慮し、1100m区間の両側歩道で舗装本復旧を発注する。
青柳町から上細井町に掛けて歩道を整備する都市計画道路敷島公園大師線2期工区は、区間内の白川橋の詳細設計を委託する。橋梁部の拡幅方法から検討、22年早期の競争入札となる見通し。
19年度に事業をスタートした県道苗ヶ島飯土井線の波志江スマートICアクセス道は、用地買収に着手する。着工は22年度以降となる。