成田市シティプロモーション部観光プロモーション課は5月31日、「成田市観光拠点施設基本構想策定業務委託」に係る公募型プロポーザルの手続きを開始した。門前町にふさわしい観光拠点を整備するため、事業実施に向けた施設整備の基本方針および運営方針等を盛り込んだ基本構想を策定する。委託期間は2022年3月18日まで。提案の上限額は996万6000円(消費税込み)。
参加表明書等の提出を9日まで、質問を15日から18日までそれぞれ受け付ける。質問に対する回答は25日に行う。7月1日から9日まで企画提案書の提出を受け付け、15日にプレゼンテーションによる2次審査を行い、優先交渉権者を選定。選定結果は7月下旬に通知する。
参加資格は、地方自治法施行令第167条の4の規定に該当しないことなど。
施設の整備予定地は花崎町535番地1地先。成田市土地開発公社が17年11月に取得した千葉銀行成田支店跡地。敷地面積は1456・24u。現況はさら地で、市道並木町土屋線に接する。用途地域は、市道側25mまでが商業地域かつ準防火地域、市道側25m以東が第一種住居地域。敷地の一部が急傾斜地崩壊危険区域に指定されている。また、景観形成重点地区で、建築物の高さが20mまでに制限される。
施設については、新たな観光客誘致や地域活性化を目的とし、劇場等(興行場としての演劇、音楽、演芸、芝居小屋、劇場等)、案内所および休憩所の複合施設、屋外イベント広場などを候補に検討している。
主な業務内容は▽施設整備に向けた現状把握と分析▽施設および必要な機能の比較検討▽施設および必要な機能の検討▽施設の整備および運営方針等の検討▽調査データにおける総合評価▽基本設計の要件の設定――など。
機能の検討では、整備を予定している施設について、多角的な観点から比較検討を行う。具体的には、関係団体等へのヒアリングを実施し、施設規模、敷地内での配置、各フロア構成、導入する機能・設備その他を設定。併せて財源、ライフサイクルコストを試算し、概算事業費を算出する。これらの比較検討の結果を踏まえ、市が最適な施設および機能を決定する。
その上で、市が決定した施設および機能について運営方針等を検討。PFI手法の導入可能性のほか、想定される整備・管理運営手法について成田市PPP/PFI手法導入指針に基づき検討し、採用手法の導入の可否を評価する。PFI事業等導入の可否を踏まえ、施設の求める機能と配置、建築可能な規模などを整理し、今後発注を予定する基本設計の要件を設定する。
このほか、庁内検討委員会の開催に伴い、資料作成、技術助言、会議録の作成など基本構想策定に係る運営支援を行う。