富山市に本社を置く測量設計会社23社で構成する協同組合富山測量調査センターは26日、富山市の高志会館で21年度(第24回)通常総会を開き=写真=、任期満了に伴う役員改選で、市森友明理事長(新日本コンサルタント社長)の再任などを決定した。
組合員23名のうち、委任状を含め22名が出席。冒頭、市森理事長があいさつし、「理事長就任後、品質をいかに向上させるかを取り組んだ2年間だった。富山市建設部発注の市内業者のシェア率は、まだまだ低い。品質向上への取り組みは道半ばであり、今後も協力をお願いしたい」と述べるとともに、「担い手不足の課題に対し、県測量設計業協会では、測量士の専門学校設立に協力し、PRビデオも作る。業界が一緒になり、担い手育成に取り組んでいきたい」と話した。
議事では20年度事業報告と収支決算、21年度事業計画および予算などを承認した。
事業計画によると、時代の変化に対応し、新規分野の開拓と高度情報化時代に対応した技術の研さん、経営の近代化に努めるため、▽組合PRと共同受注の要望活動▽新規事業の調査研究、情報収集▽災害時の応急対策業務の対応▽共同購買事業の推進▽組合員の資質向上のための研修会、経営近代化のための講習会の開催−などを推進していく。
議案審議後に出席した、来賓の藤井裕久富山市長は、「全国的に人口減少、超高齢社会が加速度的に進行し、加えて新型コロナが急拡大している。近年、頻繁・激甚化する自然災害への対応や社会インフラの長寿命化対策は、待ったなしの最重要課題の一つ。昨年12月に防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策が閣議決定され、本市もこれまで以上に加速化させ、安全・安心なまちづくりの推進に努める。皆様の声を踏まえ、幸せ日本一とやまを目指し、本市が抱える諸課題に全力を挙げて取り組む。本市の将来を見据えた社会資本の整備・管理のため、引き続き協力をお願いしたい」と祝辞を述べた。
組合元顧問の高見隆夫氏、今期から組合顧問に就任した舎川智也、松井邦人両富山市議もあいさつした。
以下、理事長以外の役員(敬称略)。▽副理事長=榮知之(北陸コンサルタント)▽専務理事=寺島雅峰(寺島コンサルタント)▽理事=青木敬太郎(舘下コンサルタンツ)、初田浩也(新和設計)、寺井宏有(青山測量設計)、水橋善彦(栄光測量設計)▽監事=五箇甚盛(建技)−。
なお、総会終了後には技術研修会が開かれ、富山市建設部の舟田安浩部長、酒井正道次長が、今後の建設行政の流れなどについて講義した。