静岡市葵区の長沼交差点の機能強化に関して田辺信宏静岡市長は21日、赤羽一嘉国土交通省とオンライン会談を行い、交差点の立体交差化を要望。同日に要望書を送付した。国道1号と県道山脇大谷線のいずれを立体化するかについては、国土交通省が7月中にも決定する方向だ。
静岡市は、地域高規格道路である静岡南北道路の渋滞対策として右折レーンの確保や信号機の削減、集約化などさまざまな検討を進めいるが、交差点の立体化要望もそうした対策の一環。また、静岡南北道路について市は2020年秋に、新東名高速道路新静岡インターチェンジと国道150号を結ぶ県道74号山脇大谷線延長約10`の整備を期して期成同盟会を立ち上げており、現在、大日本本コンサルタント(東京都千代田区)に委託して整備方針の検討を進めている。
立体化する場合、南北道路と東西道路(国道1号)のいずれを立体化するのか、また、両ケースでどの程度の区間を立体化するのかが注目される。
南北道路は交差点から南側は、新幹線と在来線、貨物線を跨ぐ長沼大橋へと連続しており、将来的には、流通センター付近まで伸びる県道山脇大谷線の専用部(高架)を国道150号まで延伸する案もあり、これらも判断材料となりそうだ。南北道路を立体化する場合、長沼大橋自体を架け替える必要に迫られる。
国土交通省や県、政令市、中日本高速道路や利用団体などによって組織される静岡県道路交通渋滞対策推進協議会などで、早ければ7月にも方向性が示される可能性がありそうだ。
提供:建通新聞社
(2021/5/28)
建通新聞社 静岡支社