日本工業経済新聞社(群馬)
2021/05/27
【群馬】県太田土木事務所は2021年度事業概要
県太田土木事務所(松井政浩所長)は2021年度の主要事業を明らかにした。太田市泉町地先の大川で進める河道拡幅工事は2分割してコンクリートブロック積み工を約100mで実施。工事発注は分割1号を早ければ6月ごろ、分割2号は8月ごろの一般競争入札公告を見込む。石田川調整池整備は太田市成塚町などで放流渠工および放流渠推進工を予定している。主要地方道桐生伊勢崎線阿左美大原工区は用地の取得状況を見ながら道路改良工を10月ごろに発注する。
大川の河川改修は河道拡幅を延長6040mで行うもので、下流工区を対象に護岸工を進めている状況。同工区の全体延長は1240mで50%程度の工事進捗率となる。
主要地方道桐生伊勢崎線阿左美大原工区は太田市大原町地内の大間々世良田線と大原上交差点付近で側溝敷設や上層路盤工を行う。20年度末の用地取得率は約66%。工事発注時期は10月ごろを予定しているが、用地取得の進捗により前後する可能性もあるという。
同工区は全体で、みどり市との行政境から大原上西交差点までの約1400m。全幅約12・7mの2車線道路となっている現道を両側へ拡幅する。全幅22・75mとし、4車化を図る。車道幅員13m、中央分離帯1・75m、両側歩道3・5m×2を予定。詳細設計は都市開発設計(前橋市)が作成した。
このほかの主要事業は次のとおり。
【石田川調整池整備事業】
太田市成塚町外地先で調整池整備に先駆けて、放流渠工などを行う。放流渠推進工延長約100m、放流渠工延長約50mで実施する。放流渠推進工は北関東自動車道の下部が施工箇所となり、CMT工法で進める。工事発注は6〜7月ごろに一般競争入札を見込む。
【県道新田上江田尾島線歩道整備事業】
太田市新田木崎町地内において歩道新設を計画している。歩道新設に伴い道路側溝を敷設するため、流末排水路を整備する。木崎小学校(新田木崎町1121)東側から県道太田境東線と県道桐生新田木崎線の交差点付近を流れる水路に接続させる。約580m区間で事業を進めており、そのうち残る約160m区間での工事を予定している。6月ごろの一般競争入札を見込む。
【主要地方道前橋館林線無電柱化】
太田市の本町交差点から東へ80mを起点に太田行政センター(本町20−1)付近までの約200mが施工延長となる。下り線を対象に管路を埋設する。
【県道由良深谷線前島橋橋梁補修工事】
太田市前島町地内の早川に架かる前島橋で補修工事を計画している。1959年に架設された延長75m、幅員6・8mのRC単純T桁橋。2021年度は舗装の打ち替え、伸縮装置の更新を10月ごろ一般競争入札で発注する。21年度以降に断面修復などを予定している。設計業務は冨永調査事務所(高崎市)が手掛けた。
【県道烏山竜舞線小舞木横断歩道橋撤去工事】
太田市飯田町ほか地内の小舞木歩道橋で解体工事を予定している。6月ごろに設計業務を委託し、11月ごろの工事発注を目指す。歩道橋は鋼製で延長15・8m、幅員1・5m。