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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/05/26

【群馬】伊勢崎市が伊勢崎浄化センターの設備更新など

伊勢崎市は約7・5億円を投じ、伊勢崎浄化センター(茂呂南町5097)の沈砂池ポンプ室設備更新工事に取り組む。電気と機械の2分離で、6月中に条件付き一般競争入札を公告する見通し。設備更新に合わせて同室の耐震補強工事も予定しており、7月ごろに公告する。設備更新は28カ月の工期を見込む。耐震補強は設備更新の進捗を考慮しつつ推進し、2022・23年度もそれぞれ工事を発注する。耐震補強完了は23年度を目指す。
同センターの管理棟地下1〜2階に位置する沈砂池ポンプ室で、老朽化した電気および機械設備の更新を実施する。1977年に整備した施設で、地下部分はRC造、延べ床面積1412uとなっている。
機械は汚水沈砂設備やスクリーンかす設備、汚水ポンプ設備を対象として更新工事を行う。電気は監視制御設備をメインとし、配線や操作盤などを一新する計画となっている。
28カ月の工期を見込む工事で、3カ年分を一括で発注する。
公共下水道事業会計の当初予算では同工事費2億4500万円を計上した。加えて、2022〜23年度を期間とする債務負担行為を設定した。限度額は電気8000万円、機械4億3200万円となっている。
ポンプ室耐震補強工事は20年度から取り組んでおり、21年度も工事を発注する。鉄筋コンクリート増し打ち工法および鉄筋補強工法で、地下構造物の強化を図る。なお、20年度の工事は堀越組(伊勢崎市)が担当した。
事業費は2600万円を確保しており、規模を考慮すると条件付き一般競争入札が濃厚となっている。
設計は設備更新、耐震補強ともに日本水工設計(東京都中央区)が担当した。
耐震化事業は、市の下水道総合地震対策計画に基づいて進めている。すでに処理施設A−2系、減菌棟、消化タンクおよび機械濃縮棟が完了している。
耐震化率は約40%となっており、沈砂池ポンプ室が完了することにより50%に向上する。同室以降の対象施設については、今後の検討事項となっている。