大津市建築課は、びわこ競艇場の駐車場(皇子が丘3丁目)に移転予定の「中消防署」について、このほど設計業務をスタートさせた。工事発注については、早ければ22年の秋頃を予定している。分離発注方式で、建築・電気設備・機械設備・昇降機設備の4案件。
新築される建物規模は、構造はRC造又はSRC造で、地上3階建又は4階建。延面積は2000〜2700平方bを予定している。
また、古都景観(大津京)への融和等に配慮した外観計画とし、トイレについては、障害者等への配慮をしたユニバーサルデザイン。再生可能エネルギー等の活用として、太陽光発電システム設置についても検討する。
完成は25年7月頃を目指しており、予定工事費は約12億円を見込む。
移転先の対象となっている駐車場は、面積1万2804・72平方bのなかの約2600平方bで、県では、中消防署が移転した時、びわこ競艇場の駐車場が満車時の場合の対応策として、旧第3スタンド、管理棟等を解体して駐車場を整備、駐車台数の確保も検討。
同市では、現在、大津市役所庁舎別館(御陵町)に併設されている中消防署が移転することにより、建て替えが検討されている大津市役所庁舎(御陵町)についても、「移転」を選択肢に含んだ基本構想の検討内容見直しに着手する。このほど公共施設対策特別委員会のなかで、検討内容の見直しとして、▽庁舎の求める機能等の検討、▽整備場所の立地条件の整理、▽整備方針の検討―の3点を挙げており、現有地での建替え等を前提に免震レトロフィット工法など検討してきたが、「現地建替え」、「移転新築」、「他の施設との統合」など条件の間口を広げて再検討を行う。
なお、中消防署の設計は綜企画設計京都支店(京都市下京区)が担当している。
提供:滋賀産業新聞