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滋賀産業新聞
2021/05/26

【滋賀】竜王町 道の駅「竜王かがみの里」再整備

 竜王町は、国道8号線沿いに位置する道の駅「竜王かがみの里」(竜王町鏡1231―2)敷地内に、新たに複合リゾート施設や物流施設、住宅団地等を整備する「竜王かがみの里再整備計画」について、来年2月までにその構想を策定する。構想策定に係るコンサルタント業者は、公募型プロポーザルで既に選定済みで、近く契約する方針。来月からの業務開始を目指している模様。主な業務内容は、概算事業費の算出や整備のあり方についての指針作成など。
 その後のスケジュールは、出来上がった構想内容を町で精査し、基本設計発注時期を決定する。現在のところ、内容精査と各種調整に時間を要するとの見通しから、基本設計は23年度の発注が有力視されている。
 なお、昨年度から一部開始している用地買収は24年度までに完了させる考えで、順調に買収完了すれば、早ければ25年度からの工事着手の可能性もある。ただし、町財政やめまぐるしく変化する社会情勢を踏まえ、順調に事業が進んだとしても多額の事業費を要することを鑑み、工事着手時期は適正な時期を見定めていく方針だ。
 竜王かがみの里の面積は約2万8000平方b。現在この地は、ワコール流通蒲ウ王倉庫が保有しており社員寮などがある。過年度に町と最長5年の期限を設け対象地を更地にし土地を引き渡すことで協議を終えていることから、22年頃に利用停止・解体へと進め、単年度もしくは2ヵ年で解体工事を実施することとなる見通しだ。
 また、新たな施設運営は民間活力を活用する考えで整備後に事業者の募集も併せて進めていく。こちらについても今後選定スケジュールを決定していく見通しだ。
 道の駅「竜王かがみの里」のある竜王町鏡は、かつては東山道の宿場「鏡の宿」として栄え、また、牛若丸(源義経)元服の地として知られている。国・町一体型の整備(国が24時間無料で利用できる駐車場・トイレ・道路情報等発信機能を備えた施設、町がレストラン・地元農産品販売等を行なう地域振興施設の整備)が行なわれ03年8月に道の駅として登録され、15年度(平成27年度)には同町内もう一つの道の駅「アグリパーク竜王」とともに、「地域活性化の拠点となる優れた企画があり、今後の重点支援で効果的な取組が期待できる」として「重点道の駅」に認定されている。

提供:滋賀産業新聞