県大津土木事務所は、大津市北小松にある「滝川」の補助通常砂防工事として、透過型堰堤工と管理用通路工を計画、簡易型一般競争入札(総合評価方式)で、早ければ10月にも工事発注する。工事期間は、18ヵ月を見込んでおり、22年度内の完了を目指している。
工事概要については、透過型堰堤工1基と、管理用通路工に取り掛かり、そのほかにも並行して滝川単独砂防工事も進めていく考えで、堰堤堆砂敷除石工にも着手、今夏にも工事発注を行い、21年度内の完了を予定している。
今回の補助通常砂防工事の内容によると、滝川の既設不透明型堰堤の計画堆砂量約3万4000立方bから、約6万6000立方bに増大することから、既設堰堤を有効利用しつつ、部分透過型堰堤に改築して大きくするもので、計画としては、本堰堤工、副堰堤工、水叩き工、側壁護岸工。また、基礎工の支持力及び長期的な湛水の可能性を検討し、パイピング対策が必要な場合は、その対策工に着手し、堰堤が高く、長期的に湛水することが考えられる場合には、コンソリデーショングラウチング及びカーテングラウチング、置換工業等も行う。堆砂容量を超えて堆砂が進行すると、治水や利水の機能が計画通りには果たせなくなり、堆砂量を抑制するための対策としては、流入土砂量の軽減、排出土砂量の増加、堆砂の除去など対策があり、これらを組み合わせた総合的な堆砂対策を図る。
同事務所では、そのほかに滝川単独通常砂防工事として、除石掘削工9310立方bにも着手しており、20年度末で完了している。
なお、設計業務は、復建調査設計・滋賀事務所(大津市)が担当。
提供:滋賀産業新聞