長浜市は、都市計画街路「地福寺神照線」について、市役所前から延長338bの未整備区間を今後重点的に進める区間として、改良整備に取り組む。21年度(令和3年度)は当初予算に事業費2億4064万円を措置し大半は用地買収・物件補償を進める見通しだが、補償・移転が順調にいけば一部区間約100b程の改良整備工事の初弾発注・着工も視野に入れている。
今後重点的に取り組むのは、市役所が面している県道間田長浜線(駅前通り)から、市道南田附神前線までを南北に結ぶ延長338bの現状は幅2b程の里道となっている既設道路で、途中で途切れている箇所もある。ここを、車道幅3b×2車線、路肩0・5b×両側、両側歩道、植樹帯などを備えた全幅16bの道路に改良整備することで、市の防災拠点である市役所庁舎への円滑な交通動線の整備、周辺地区の交通網の形成、安全快適な歩行空間の確保、バリアフリー化が推進できるとしている。なお、事業化に伴う同区間の詳細設計は16年度(平成28年度)、湖北設計(長浜市)が担当した。
事業対象地の周辺一体は市街地で、20年度(令和2年度)頃から用地買収・物件補償に着手し、一部は移転済み。市では21年度(令和3年度)も引き続き補償等を進め、対象物件の移転が順調にいけば、着工可能な一部区間の改良整備を発注したい考えだ。
都市計画街路「地福寺神照線」は、全長2560bで計画され、北側の「馬車通り」付近の約5〜600bと、県道間田長浜線(駅前通り)の南側区間約5〜600bを合わせた約1310bは整備・供用済。今回の市役所前の重点区間整備後は、残り区間の具体化を順次図っていく。
提供:滋賀産業新聞