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滋賀産業新聞
2021/05/19

【滋賀】愛荘町 愛知川栗田線(愛知川工区)の整備

 愛荘町は、国道8号愛知川交差点から中山道と交差し、町役場愛知川庁舎をはじめとする業務及び福祉・文化施設並びに商業施設が集積する愛知川地域中心市街地へのメインストリートで、JR能登川駅から国道307号に連絡するバス路線ともなっている「町道愛知川栗田線(愛知川工区、L約400b)」の早期整備着手に向けた業務を推進している。
 過年度に地元と協議しながら詳細設計を取りまとめ、18年度から2ヵ年で用地測量を実施。その後、地元・地権者の協力を得ながら用地買収・補償業務等を進めており、できる限り早期の着工〜完了を目指している。
 18年度にスタートした町の第2次総合計画の「将来の地域構造」で、愛知川庁舎周辺を、秦荘庁舎周辺とともに「商業・業務ゾーン」と位置付け。「商業系と住宅系が混在する中心市街地の居住環境の整備を進め、商業・業務機能と住宅が調和し、行政サービスの拠点としての土地利用を促進するとともに、住まう場所としての魅力を高めながら生活利便性が高く、にぎわいのある都市空間の形成を推進する」としている。また、当路線を「町の一体性と生活利便性の向上を図るため、国道8号と湖東三山スマートインターチェンジを連絡する新都市軸」と位置づけている。
 この目標の達成に向け、現道は2車線を確保できず、歩道はごく一部にしか設置されていない国道8号から近江鉄道踏切手前(町道愛知川市線との交差点)までの延長約400bの区間を、計画では車道2車線を確保し片側(北)に歩道を設置する。交通量調査の結果、国道8号接続部に右折だまりを設けるが、町道旧中山道線、町道愛知川沓掛線、町道愛知川市線との交差点に右折だまりは不要と判断した。
 橋梁など大型構造物はない道路改良事業だが、沿線には家屋などが立ち並んでおり、事業の進捗には住民・地権者の理解と協力が欠かせず、予算・財源の確保が大きく左右する。「すべての世代が、このまちに暮らしてよかったと実感できるまちの実現」をテーマに掲げる有村国知町長。町の玄関口とも言えるこの道路整備のスピード感ある取り組みが期待される。

提供:滋賀産業新聞