名古屋市健康福祉局は、八事斎場の改築に向けた検討で2021年度、基本計画を取りまとめるとともに、議会に基本計画を諮る方針だ。議会審議後、地域への説明を進める考え。議会後に地質調査を外注する見通し。議会に諮る時期は未定としているが、9月定例会が最速だとみられる。
改築に向けた検討では、20年度にPPP/PFI導入可能性調査を実施。調査結果は、PFI、デザインビルドといった民間活力を導入する方が財政面では有効とする意見を得ている。
一方、斎場の整備に当たっては、単にコストの観点だけで判断するのは適当ではないとし、現在、調査結果を精査するとともに、事業手法をどうするか慎重に検討していると同局は回答している。
第二斎場の整備では、炉の性能を重視する観点から炉の選定と斎場整備を分離、従来方式を採用した。
斎場運営をどうするかも検討を要する観点。現在、八事斎場は直営、第二斎場は指定管理者制度を導入している。第二斎場の現在の指定管理は、利用者、地域からの評価が高いという。
八事斎場の現施設は、鉄筋コンクリート造地下1階地上1階建て。斎場棟(延べ床面積1853平方b)と待合棟(同1155平方b)、待合棟2(同1679平方b)、獣し棟(同105平方b、動物炉2基)、技士待機室(同21平方b)で構成し、全体延べ床面積は4826平方b。火葬炉は普通炉44基と大型炉2基。敷地面積は1万6134平方b。
同斎場は、施設の老朽化とともに、お別れ室や収骨室、有料休憩室がないといった課題があるため、現斎場を稼働させながら改築する計画。
所在地は天白区天白町八事裏山69。
提供:建通新聞社