長浜市が魅力ある都市公園を目指し進める公園町地先の「豊公園再整備事業」は、25年度(令和7年度)の国民スポーツ大会開催に向け、21年度(令和3年度)は予算額6600万円で引き続き長浜駅西口交差点から長浜城歴史博物館までの園路・庭園の再整備を推進する。昨年度発注済の「第3期工事」を5月末をメドに完了し、「第4期」として現時点では一般土木と電気設備、植栽工の3件に分離し、夏頃にも土木と電気、秋以降の植栽発注を計画している。
20年度発注済の「第3期工事」では、土工一式およびインターロッキングブロック設置工1400平方bと電気設備工事(園路照明4本)を分離発注し、仮設児童遊園再整備工事(取壊し工1式、グラウンド舗装工500平方b)も別途発注した。近く発注する「第4期工事」では、「第3期」の北側続きの築山周辺におけるインターロッキングブロック設置工(上下水道工事含む)と、照明等電気設備工事、植栽工事を実施する。
市では、国スポ大会に向けまず玄関口となるエントランスゾーンを先行し、予算状況に応じて可能な範囲の整備を順次進めていきたい考え。
豊公園再整備に係る設計業務は19年度、ウエスコ滋賀営業所(草津市)で完了。
17年策定の基本計画によると、豊公園再整備は「琵琶湖の水・中心市街地のにぎわい・歴史風土をつなぐみどり豊かな公園」を全体テーマに、公園中央部に公園利用の結節点となるひょうたん型の広場とシンボルツリーを整備する「エントランスゾーン」を設け、その周囲に6つのゾーンを配置。国民宿舎豊公荘に代わる豊公園新拠点施設をはじめ、芝生の自由広場や大サクラ園・四季の広場などを、それぞれゾーン毎に整備していく。
これら施設整備には、概算で総額10億1千万円〜16億円余りの工事費を見込む。事業スケジュールは25年度の滋賀国体の開催を目標とする第1段階では、駐車場やエントランスゾーン、森と憩いのゾーンの出入口・中心通路・四季の広場や国体開催に向けたソフトテニス大会会場としての整備を行う。
第2段階では、琵琶湖と夕陽のゾーンや遊びのゾーン―の公園中央部から琵琶湖へと公園利用を拡大させる整備を。第3段階では「歴史とサクラゾーン」「びわ湖と浜辺のゾーン」「森と憩いのゾーン(四季の森)」―の関係機関や市民との調整を重視する整備を進めていく計画。
提供:滋賀産業新聞