トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2021/05/11

【岐阜】高山国道 2021年度事業概要 高山清見道に23・8億

 国土交通省高山国道事務所は、2021年度の事業概要を公表した。新規事業は、下岡本町南交差点改良の1件となっている。改築事業には、中部縦貫自動車道(国道158号)の高山清見道路に23億8700万円、国道41号の石浦バイパスに6億2900万円、屏風岩改良に4億7400万円、船津割石防災に7億0300万円、門原防災に7億6100万円を充てる。また。交通安全事業では、宮田歩道整備などに4億5600万円、電線共同溝事業には2億1500万円を充当する。整備が進む高山清見道路・下切高架橋(提供/高山国道事務所)
 主な事業をみると、中部縦貫自動車道の高山清見道路=写真=は、高山市内と東海北陸自動車道を結ぶことで高速交通サービスの確保や、市内の混雑緩和、地場産業の振興などを目的に進めている。21年度は、改良工と橋梁の上・下部工を進め、同線最後となる坊方トンネル(仮称)の着手を予定している。
 一般国道41号の石浦バイパスは、渋滞緩和と落石危険箇所を回避するために整備を進めている。宮峠トンネルの整備と、宮高山バイパスの用地買収と改良工事などを予定する。屏風岩改良と門原防災は落石の危険性が高いため、屏風岩は改良と橋梁下部工に着手する。門原防災は用地買収と改良工を推進する。船津割石防災も同様に、落石の危険性が高いため、調査設計と用地買収、橋梁下部工を進める。
 交通安全事業は、下岡本町南交差点の改良を新規事業として進める。近隣には北小学校や中山中学校がある。交通量が多く、事故が多いため交差点をコンパクトにし、地下道を改修することで交差点を通過する車両の速度抑制などを図る。21年度は調査設計を進める。
 宮田歩道整備では、下り線側に歩道を整備するため用地買収と改良工を行う。梨ケ根登坂では、車線の不連続区間を解消するため用地買収と改良工を進める。総合庁舎口歩道拡幅では、地下道の上屋が見通しを悪くしているため、視認性を目的に調査設計と改良工を実施する。岡本地区事故対策は、十分な路肩が確保されていないため、中央分離帯を縮小して路肩幅を確保するための調査設計を行う。
 この他、交通安全対策では、道路標識や区画線、情報提供装置の整備を進め、電線共同溝事業は、高山市冬頭町地内で中部電力やNTTと共同で整備を進める。

提供:建通新聞社