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建設経済新聞社
2021/05/11

【京都】京丹波町の「道の駅」2施設 BCP策定し防災機能強化 「防災道の駅」認定申請へ

 京都府は、国土交通省が創設した「防災道の駅」制度の認定申請を目指し、京丹波町の「和」と「京丹波味夢の里」についてBCP(事業継続計画)を策定するとともに、必要な防災機能の強化を図る。
 道の駅は、休憩機能、情報発信機能及び地域の連携機能を有する道路利用者等へのサービス施設を国土交通省が登録する制度。平成5年に創設されてから全国約1190駅(京都府内18駅)が登録されている。
 国交省は、災害時に広域的な復旧・復興活動の拠点となる道の駅を「防災道の駅」に認定する制度を令和2年度に創設。国土強靭化計画年次計画2020では、自治体が策定する地域防災計画に基づき、自治体と役割分担を図りながら道の駅の防災設備を整備するとともに、広域的な復興・復旧活動拠点となる道の駅を重点的に支援することを盛り込み、ハード・ソフトの両面から防災対策を強化する。
 「防災道の駅」の主な機能的要件は、▽駐車場面積が2500u以上あること▽重要物流道路、代替・補完路と接続していること▽ハザードエリア内に立地していないこと。計画上の位置づけ等は、▽地域防災計画への位置づけ▽BCPの策定(3年以内)▽新広域道路交通計画への位置づけ。
 府内18駅のうち機能的要件を満たす道の駅は、舟屋の里伊根(伊根町)、農匠の郷やくの(福知山市)、和(京丹波町)、京丹波味夢の里(京丹波町)、ガレリアかめおか(亀岡市)、お茶の京都みなみやましろ村(南山城村)の6駅。
 このうち、施設設置者(京丹波町)と調整が整った京丹波町の和と京丹波味夢の里の2施設について、京都府地域防災計画に位置づけた上で、防災道の駅の認定申請を行っていく予定。BCPを策定するとともに、必要な防災機能の強化を図る。
 和と京丹波味夢の里の2施設ともに、広域防災活動拠点である丹波自然運動公園に近接するため、広域防災活動拠点と連携した広域的な応急活動を支援する拠点として、大規模災害時におけるライフライン事業者等の応援隊の集結や、全国からの救援物資の集積・集配などの機能の分担を想定する。
 府は、要件を満たす他の道の駅についても、継続的に施設設置者(市町村)と協議を行い、順次、地域防災計画に位置づけた上で、防災道の駅の認定申請を行っていく。