全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　香川県教育委員会は２０２１年度、東讃地域の新たな統合高校の設置場所を絞り込み、施設整備に伴うスケジュールなどの検討を進める。既存の３校にある５学科全てを残し充実・発展させ、８学級規模で開校する。新たな統合校と地元関係者が協力してさまざまな連携事業や放課後学び塾、インターンシップなどを行うためのコンソーシアム（さぬき学び舎）も設置する。27年度ごろの開設を視野に、具体的な教育内容とともに施設整備の内容を固めていく。
　東かがわ・さぬき地域では、中学校卒業者数の減少が県内の他地域よりも急速に進んでいる。県は、21〜30年度の10カ年を計画期間として策定した「魅力あふれる県立高校推進ビジョン」の中で、同地域内にある▽三本松高校（東かがわ市三本松１５００ノ１）▽石田高校（さぬき市寒川町石田東甲１０６５、農業科・家庭科）▽志度高校（さぬき市志度３６６ノ５、商業科・工業科）▽津田高校（さぬき市津田町津田１６３２ノ１、普通科）―の４校を２校に再編整備する方針を提示。三本松高校を単独再編し、石田、志度、津田の３校を統合して新たな高校を設置することにした。
　地元関係者らの声を反映してまとめた「東讃地域の新しい統合高校のグランドデザイン」では、新校は既存３校に設置している５学科（普通科、農業科、工業科、商業科、家庭科）を維持しながら充実・発展させる方向を打ち出した。全日制で「地域研究学科（普通科）」「農業クリエイト科（生産科学科、環境土木科）」「工業クリエイト科（機械工学科、電気工学科）」「ビジネスデザイン科（商業科）」「ライフデザイン科（家庭科）」の５学科の設置を想定。普通科には文系・理系コース、農業科にはアグリビジネス・園芸科学・緑地環境・土木工学コース、家庭科には食物栄養・服飾コースを用意する考えだ。
　今後、このグランドデザインを基に新たな統合高校の設置場所を絞り込み、教育内容を踏まえた施設配置、規模施設、事業スケジュールなどの検討を進める。
提供：建通新聞社