建設新聞社
2021/05/07
【東北・岩手】盛岡市が内丸地区再整備へ基礎調査プロポ
盛岡市は、公募型プロポーザルとなる「2021年度盛岡市内丸地区の再整備に関する基礎調査業務」の手続きを開始した。参加意向確認申請書の提出は21日17時まで、提案書の提出は6月4日17時までとし、同18日にも評価結果を通知する予定。提出先は都市整備部都市計画課となる。
参加資格は▽2019・20・21年度盛岡市建設関連業務委託契約競争入札参加資格を有し、盛岡市建設関連業務委託登録名簿の土木関係コンサルタント業務甲、乙、丙に登録している者▽建設コンサルタント登録規程の都市計画および地方計画部門の登録を受けている者▽過去5年間において、東京都区部(特別区)、政令指定都市または中核市が発注する同種(地域(地区)のまちづくりガイドライン、地域(地区)整備指針の検討・ 計画、都市計画マスタープラン、土地利用計画、市街地整備計画、都市デザイン等に関する業務)または類似(都市・地域経営、プロジェクトマネジメント、エリアマネジメント等に関する業務)した業務を受注した実績を有する者―などの要件を全て満たす法人または団体など。
盛岡市役所本庁舎などが立地する市中心部の内丸地区は、社会経済活動の中枢を担う地区として機能してきたが、築50年を超える建物群への対応や、地区に隣接する岩手医科大学および附属病院の移転に伴う大規模な跡地の利用など、多くの課題が露呈している。
これらを踏まえ、同地区の機能や役割を持続発展させるため、21年度の新規事業として内丸地区まちづくり推進に着手し、内丸地区の将来ビジョンを策定する方針。このビジョンは21年度の中盤にまとめる予定とし、その後、実現に向けた再整備を検討する流れとなる。
検討に当たっては、同地区と連担する商業地や交通結節点となるJR盛岡駅西口地区などとの機能分担のほか、働き方改革などの社会変化を考慮する必要がある。今回の業務は、このような観点を踏まえ、都市構造に関わる定量的な調査や分析を行い、再整備の方向性および課題を見い出すことを目的として行う。
業務内容は▽都市構造の把握▽内丸地区の開発ポテンシャルの検討▽中心市街地の再生に関する考察―の3項目。
土地利用や開発規模を検討する前段調査として、内丸地区と、河南、大通・菜園、盛岡駅周辺、盛岡南などの各地区についての土地利用特性、関係性などを整理した後、想定される土地利用シナリオを設定し、開発の方向や規模を検討する。その後、中心市街地の活性化や都市機能の向上に有効性のある施策を考察する。委託期間は22年3月18日まで。提案上限額は1000万円(税込み)。
資格要件確認などの1次審査(書類審査)の結果は5月28日までに通知予定。ヒアリング(プレゼンテーション)の2次審査(提案審査)は6月11日に予定し、同18日にも結果を通知する。
提供:建設新聞社