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西日本建設新聞社
2021/05/06

【熊本】県南の復旧復興に弾み 八代市に「国交省八代復興事務所」

 国土交通省八代復興事務所の開所式が4月24日、八代市の桜十字ホールやつしろであった。八代河川国道事務所内に設置していた八代復興出張所を格上げし、復旧・復興体制を強化。令和2年7月豪雨で被災した球磨川沿いの道路・橋梁と、球磨川本・支川の災害復旧工事に専属であたる。
 新事務所は、八代市上日置町の九州新幹線新八代駅そばに1日付で設置した。総務、経理、用地、工務第1(河川)、工務第2(道路)、工務第3(橋梁)の6課53人体制で、熊本地震の際の熊本復興事務所(2017年4月設置)を上回る規模。所長には、八代復興出張所長の徳田浩一郎氏が就任した。
 開所式で九州地方整備局の村山一弥局長は「更なる体制強化を図るため、復興事務所を設置した。地域とともに全力で復旧・復興に取り組む」と式辞を述べ、関係者に支援・協力を求めた。
 来賓からは、蒲島郁夫知事が「災害復旧が加速し、県南地域の復興がスピードアップされるものと期待している」、流域市町村を代表して八代市の中村博生市長が「被災者はまだまだ苦労の耐えない日々が続いている。復興事務所の開所は大変心強く感じる」と喜んだ。
 7月豪雨では、球磨川の多くの観測所で史上最高水位を観測し、球磨川を渡河する鎌瀬橋や西瀬橋など道路橋10橋が流失、球磨川沿いの国道219号や県道等で土砂流入、路体流出など甚大な被害が発生した。八代復興事務所は、流失10橋を含む両岸道路約100`と、球磨川中流部および中流部に注ぐ9支川で災害復旧事業にあたる。
 式典後、村山局長と徳田所長が新事務所に看板を設置。徳田所長は「出張所から事務所になり、組織・人員が強化された。地域の声を聴き、復興計画と一緒になって復旧・復興を加速化させていきたい」と抱負を語った。

提供:西日本建設新聞社
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