国土交通省四日市港湾事務所は、2021年度事業概要をまとめた。事業費は前年度当初比5%減の21億9900万円で、内訳は港湾事業が11億3700万円、海岸事業が10億6200万円。港湾事業のうち港湾改修費は10億9000万円となっており、新規事業の「四日市港霞ケ浦地区国際物流ターミナル整備事業」に7億8000万円を盛り込んだ。
港湾事業では、霞ケ浦地区北ふ頭を拡張してマイナス14bの耐震強化岸壁1バースを新設する四日市港霞ケ浦地区国際物流ターミナル整備事業に着手するため、21年度は地盤改良工事などを行う。既設の80号岸壁の東側に81号岸壁を整備することで、マイナス14b岸壁を2バース確保し、コンテナ貨物量の増加や船舶の大型化に対応する。
港湾改修費ではこの他にマイナス12b岸壁改良に1億6000万円、東防波堤改良に1億5000万円を充て、改良工事を実施する。国有港湾施設の長寿命化を推進するため、係留施設10施設や外郭施設1施設の上部工などの損傷状況、空洞化の有無、鋼材の腐食状況などの点検を基に維持管理・更新を進めている。
海岸事業は、津松阪港海岸の堤防改良工事を進める。21年度は津地区のうち栗間工区、栗間町屋工区第3工区、阿漕浦・御殿場工区第2工区の整備を計画している。
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建通新聞社