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建通新聞社四国
2021/04/30

【香川】県土木部 県営住宅長寿命化計画を策定

 香川県土木部は、2021年度から30年度までの10年間を期間とする県営住宅長寿命化計画をまとめた。期間前半の21〜26年度は主に木太コーポラス団地(高松市木太町)の改修を、期間後半の27〜30年度については西春日公営住宅の改善工事に取り組むことを盛り込んだ。新規の整備や建て替え、全面的改善事業は現段階で予定していない。
 21年度から6カ年で改修する木太コーポラス団地の対象は208戸。景観改善、エレベーター設置、屋外給水管改善、住戸改善、給湯器設置、共用階段手摺り設置などを計画している。20年度に森勝一建築事務所(高松市)で基本設計をまとめており、21年度に実施設計に着手する。工事は21年度から段階的に進める。
 21年度はその他に、高松元町公営住宅7号棟で景観改善を、坂出府中公営住宅1号棟と新宇多津公営住宅でエレベーター機能向上を、国分寺団地で給湯器設置を、坂出府中団地で屋外給水管改善を予定している。
 22年度は木太コーポラス団地の改修を引き続き実施。23年度は木太コーポラス団地と牟礼公営住宅26号棟のエレベーター設置、屋外給水管改善、住戸改善、給湯器設置を、坂出府中公営住宅2号棟と坂出府中特定公共賃貸住宅3、4号棟の共用階段手摺り設置を予定している。
 県では、19年度末時点で公営住宅、準公営住宅、特定公共賃貸住宅、特別県営住宅の合計6081戸を管理。公営住宅5788戸については1971〜80年度に建設しており、そのうち5161戸(全体の89%)が築30年以上経過しているなど老朽化が進行している。
 同計画は、10年間の財政状況や社会情勢の変化、事業進捗を踏まえて長期的に具体的な方策を示すことが目的。計画期間の半期が経過する25年度、または変更が必要な場合に見直す。
提供:建通新聞社