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日刊建設工業新聞
2021/04/30

【鳥取】防災・減災、国土強靭化/道路5カ年対策プログラム/中国ブロック版を策定

 中国地方整備局は、防災・減災、国土強靭化に向けた道路の5カ年対策プログラム(中国ブロック版)を策定した。近年の激甚化、頻発化する災害からの迅速な復旧などのために、発災後概ね1日以内に緊急車両の交通を確保することを中長期的な目標として定め、道路ネットワークの防災上の課題カ所を点検した上で、災害に強い国土幹線道ネットワークを選定した。中長期目標の達成に向けて、高規格道路のミッシングリンクの解消、暫定2車線区間の4車線化、直轄国道等の防災課題解消によるダブルネットワークの強化等を推進し、災害に強い国土幹線道路ネットワークを構築する。
 プログラムに盛り込まれた対策の概要は@高規格道路のミッシングリンク解消及び4車線化、高規格道路と直轄国道とのダブルネットワーク化等による道路ネットワーク市街地等の緊急輸送道路における無電柱化対策の機能強化対策A道路施設の老朽化対策B渡河部の橋梁や河川に隣接する道路構造物の流失防止対策C道路の高架区間等を活用した津波や洪水からのITを活用した道路管理体制の強化対策浸水避難対策D道路の法面・盛土の土砂災害防止対策E市街地等の緊急輸送道路における無電柱化対策FIT を活用した道路管理体制の強化対策−の7項目となっている。
 災害に強い国土幹線道路ネットワークの機能強化対策では、山陰自動車道米子西〜安来間と米子自動車道江府〜溝口間の4車線化が新規事業化カ所となっている。
 道路施設の老朽化対策
では、県内に早期に対策を要する橋梁は1680橋あり、これまでに711橋の修繕に着手済み。トンネルは42施設あり、これまでに37施設の修繕に着手している。
 道路の法面・盛土の土砂災害防止対策では、国道29号若桜町小船地区で、法面掘削等の法面・盛土対策を実施する。
 市街地等の緊急輸送道路における無電柱化対策では、国道9号の米子市車尾〜東福原の延長2`に電線共同溝を整備し無電柱化を推進する。全体事業費は32億円。
 ITを活用した道路管理体制の強化対策では、鳥取自動車道の佐用TB〜鳥取ICまでの62・3`にAIを活用した交通障害自動検知システムを導入する。

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